はじめに
保護犬、保護猫を迎え入れようと思った時に、
第一にまず考えていただきたいのは、
「なぜ、ペットを飼いたいのか」
例1「一緒におうち時間を楽しみたい、癒しが欲しい」
例2「アウトドアを一緒に楽しみたい」
など、理由は人それぞれだと思います。
一度じっくり、整理して考えてみてください。
今現在、日本では保護犬よりも保護猫の方が多い状況です。
野良猫はよく見かけるけれど、野良犬は以前に比べてあまり見かけません。
犬派、猫派などは個人で分かれるとは思いますが、実際どちらの方が飼いやすいのか、
4つの視点から、お話ししていければなと思います。
1性格編
・フレンドリー
・本能的に自分の群れと一緒に動く習性があるため、旅行や引っ越しなど、さまざまな経験も簡単に受け入れる。
・長時間独りで過ごすことは苦手
・親密な関係と、自分が注目されることに対する強い欲求を持っている。


「なぜ飼いたいのか?」を自問自答して、その理由とペットと暮らすビジョンを明確にしましょう。
2しつけ編
犬と猫のしつけにおいて、共通している基本部分が3つあります。
1つ目が「その場ですぐに」です。
数時間経った後に叱られても、犬も猫も理解できません。
なぜ叱られているのか、それが理解できなければ次に繋がらないので
時間差で叱るのはやめるようにしましょう。
また、叱るときの言葉や、声のトーンを統一しておくと犬も猫もわかりやすいので
一貫性を持った効率的なしつけをするように心がけましょう。
また、体罰は恐怖心を植え付けてしまうので絶対にやめましょう。
・トイレトレーニング
・甘噛みのしつけ
・できたらきちんと褒める
・噛み癖
・爪とぎ
・乗ってはいけない場所に飛び乗る
・歯磨き、ブラッシング
犬よりも猫の方がトイレなどの覚えは早いです。個人差はありますが、
猫は早い子だと一度教えただけで、
覚える子もいます。猫は長時間集中して何かに取り組むことができません。
飽きっぽいイメージをもたれることが多いのは、そのためです。
また、飼い主の言うことに従い学習や訓練を楽しめる犬とは異なり、
猫はトレーニングを好む動物ではありません。
犬のように芸をさせたりするのは難しいかもしれませんが、
猫にも基本的なしつけをすることは十分可能です。
一緒に暮らす上で必要となるトイレのしつけや、
やってはいけないことを覚えさせるのも、しつけ次第です。
3運動、遊び編
また、手にじゃれつかせるのも噛み癖につながることもあるのでやめるようにしましょう。
・散歩がいらない
・紙袋の中に入って遊ぶ
・紙袋の中からおもちゃを捕まえさせる
・キャットタワー(年齢や正確に合ったものを選ぶ)
・子猫や老猫は低い場所で遊ばせる
・猫じゃらし

4費用編
犬を飼っている間に必要となる費用は、フードやペットシーツなどの日用品がメインとなります。
その他に医療費やシャンプー・トリミング費用、レジャーのための費用などは必要に応じて発生します。
・年間 約35万円
一見、保護犬の方がかかる費用が多く思われがちですが生涯かかる費用は大体同じくらいです。
健康が一番ですが、病気になった際の病院代や薬代、保険の金額によって
生涯費用は前後します。保護猫や保護犬を迎え入れようと考えた際は
お金が必ずかかるというのを理解した上で検討しましょう。
保護犬と保護猫の特徴について
犬も猫も違いはあるけれども、実はとっても仲良く暮らしていくことができるんだワン♪
結論から申し上げますと、犬と猫は条件が一致した場合のみ共存可能です。
猫や犬によって性格のタイプが全然違います。
絶対どんな子同士でも大丈夫というわけではありません。
保護したい子が決まったら、トライアル期間などを利用して相性などをみてみましょう。
問題なければ一緒に生活していけます。どちらかがあまりにも凶暴的になったりする場合
相性があまりよくない可能性が高いのでそう選った場合は
犬や猫のストレスに繋がってしまうので、無理に一緒に飼わないようにしましょう。
1保護犬
成犬
・夫婦共働きでお留守番が多い家庭は、留守番が難しい子犬よりも平気なタイプの成犬が相性がいいです。
高齢の小型犬
・おとなしくて抱っこできる、落ち着きのあるおとなしい子がいい家庭に向いています。
中型犬以上の足腰がしっかりしている犬
・トレッキングのパートナーとなる犬を求めている家庭に向いています。
また、気質の違いは保護団体様やボランティアさんが把握しているので、
その家庭に向いている一頭を紹介してもらえるのも魅力の一つです。
また、犬種の地域差もあります。最近東京都では、トイプードルや柴犬などの純血種の保護犬が増えています。
1保護猫
ルックスで決めるのはNG?保護猫には日本猫や洋猫、雑種も純血種がいます。
これから長い期間いっしょに暮らすことを考え、ルックスだけで決めず、
家庭環境やライフスタイルに合った猫をマッチングしてもらいましょう。
健康で丈夫な猫を求めるのなら、トラ柄などのオーソドックスな毛色の日本猫の雑種が良いでしょう。
活発で遊び好き、のんびり屋さん、シャイな子
子猫
・誰から見てもかわいく、見ているだけで癒されますが、体力をたくさん持って遊びの欲求が強いわりに、健康状態が安定していないため、じっくりと猫と向き合う時間を持てる家庭向きです。
成猫
・共働きなどで留守が多い家庭が飼いやすいです。
活発な猫
・遊んでくれる家族が多い家庭向きです。
シャイな猫
・心を開くまで時間がかかりますので、大人だけで静かに過ごせる家庭の方が安心です。
また、「抱っこしたい」「いっしょに遊びたい」「シャイな子がいい」などの、
迎えたい猫への要望によっても合う猫は変わってきます。
譲渡会に参加したら、家族構成や生活時間などの家庭環境や、希望する猫について詳しく伝えておきましょう。
譲渡会で気をつけたいマナー6選
このような行動はトラブルの原因になるので絶対にやめましょう。
触らせてもらう時や遊ばせたい時は、スタッフに許可を得てからするようにしましょう。
さいごに
保護犬、保護猫それぞれ良いところはたくさんあります。
全体的に比較した時に、猫よりも犬の方がやや世話や手間がかかる印象です。
猫は自由気ままで、散歩もいらないので仕事で長時間家を空けたり
一人暮らしの方には、保護猫がおすすめです。
一緒に遊んだり一緒の時間をたくさん過ごしたい
ご家族が多い方には保護犬がおすすめです。
最初にもお伝えしたように「なぜ飼いたいのか」を自問自答し
自分や家族のライフスタイルに合った子を選びましょう。
まずは「調べること」です。そこから全てが始ります。
ペットショップで子犬や子猫を買う前に、保護犬保護猫がたくさんいることを
思い出して頂ければなと思います。
あなたの住んでる近くの地域にも、里親を募集している保護犬や保護猫がきっといるはずです。
まずは、「調べて」みてください。
そこから新たな出会いに繋がることを心から祈っております。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。