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今私たちが保護団体、保護犬のためにできる最大限の4つこと
実際には、「保護犬のために何かしてあげたい」、「何かできることはないか」
と悩んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。
私もその一人でした。
けれども、「保護犬を受け入れる」「ボランティアスタッフになる」などは
生活状況において難しい場合もあると思います。
そこで、私たちが今できる最大限のことを4つご紹介していきたいと思います。
①ペットショップので犬猫を買わない
現在このコロナ禍でペットブームになってきています。
私たちの生活において、犬という存在は身近な存在になりつつあります。
だからこそ、私たち一人ひとり日本のペットショップや、パピーミル、保護犬などのことを
知っておく義務があります。
ペットショップが悪いわけではありません。しかし消費者側の意識を変えていかなければ
悪質なパピーミルの事業に知らず知らずのうちに加担してしまうことになります。
関連記事で紹介しているので、そちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。
②保護団体のマンスリーサポーターになる
現在、日本にはたくさんの保護団体が存在します。
その中でも、毎月1000円などの少額から寄付できる団体がたくさんあります。
私自身も、少額ではありますがマンスリーサポーターとして保護団体に寄付をしています。
このように、少額の寄付でもサポーターとなり、会員証を受け取ることができます。
寄付金は、毎月決まった日に口座から引き落とされます。
領収書が必要な方は、年に一度まとめて受け取ることができます。
マンスリーサポーターから集まった寄付金は、ドックフード代やワクチン代になり、去勢手術や、より良い環境のための保護施設増築も行っています。
自分自身直接何かをすることが出来なくても、犬猫の保護活動に貢献することができるのです。
皆さんの寄付により一匹でも多い犬猫たちが救われますように。
下記に、有名な団体をまとめましたので是非ご覧になってみてください。
特定非営利活動法人DOG EAR FUNDS(ドッグ イア ファンズ)
③クラウドファンティングなどの募金活動に少額でも寄付する
こちらは、マンスリーサポーターと同じ寄付型になりますが、大きな違いは2つあります。
①毎月ではなく、決まった金額を一度寄付する
②金額に応じてリターンをもらえるものもある
もちろん、完全寄付型のものもありますが、寄付金額に応じて
保護犬たちのポストカードや、記念碑に名前を入れてもらえたりなど
さまざまなリターンを用意してくれている団体もあるので、チェックしてみてください。
④近くのボランティア団体に物資を提供する
4つめは自分たちの住んでいる街や、近くの街にある保護団体に物資の支援することです。
ドックフードや、ペットシーツ、ティッシュなどの支援を求めてる団体がたくさんあります。元々ペットを飼っていた、家に余っている、といったものでも大丈夫です。
保護団体側が、物資で欲しいものや種類をホームページやSNSなどに載せていることがほとんどなので、寄付前にチェックしましょう。
【わんだん邸】について
東京都の清瀬駅からすぐの場所にある保護犬シェルターNPO法人犬猫プロジェクト「わんだん邸」という施設があります。誰でも気軽に訪れることができます。
犬の保護、譲渡の他、動物愛護にも力を入れるその取り組みについて紹介していきます。通常、民間や行政が運営する犬の保護施設にいく場合、予約が必要となりますが、ここは平日なら誰でも気軽に予約なしで訪れることができます。
このシェルターには、小型犬から大型犬までの保護犬10〜15頭が暮らしていて、訪れた人は自由に触れ合うことができます。保護犬の譲渡を希望する人はもちろん、保護犬と遊んでみたい、という人も歓迎してもらえます。
わんだん邸は動物保護愛護団体「NPO法人犬猫プロジェクトが運営する3つの保護シェルターのうちの一つです。2018年11月、より多くの人たちに保護犬のことを知ってもらいたいと都内にオープンしました。
東日本大地震の保護活動を機に誕生した保護団体
もともとNPO法人いぬねこプロジェクトが設立されたのは、2018年2月のことです。
代表の渡邊裕樹さんが、東日本大震災で被災した動物たちの保護活動をしたことがきっかけでした。
福島で行き場を失った犬や猫の保護活動をしていて、その後、東京に戻ると、関西でも飼い主さんに捨てられた犬、
野良犬の問題が数多くあることに気づき、保護活動は、被災地に限ったことではないと思い、
東京に動物保護団体を立ち上げることにしたそうです。
いぬねこプロジェクトが運営する3つのシェルターには、
「店長」と呼ばれる責任者がいて、管理や運営を任されています。
現在、わんだん邸の店長を努めるのは、坂口絲子さんです。
昔から犬が大好きで家の近くに動物保護施設があったら、
ぜひボランティア活動したいと思っていたそうです。
そんな時に、わんだん邸のシェルターがあるのを知り、まずはボランティアスタッフとして、
お手伝いをしたのが始まりのようです。
その後、先代の店長さんが辞めることになり、2021年8月から店長に就任しました。
犬の心を開くことができる「こども」の力
坂口さんには、小学5年生のお子さんがいて、保護犬のお世話をすることが大好きのようです。
店長就任前から親子でわんだん邸でボランティア活動をしていました。
娘さんが保護犬たちと上手にコミュニケーションを取り、
犬舎のお掃除などもテキパキこなす姿を見て、
子供の頃から動物のボランティア活動をすることは、
とても良い動物愛護教育になるなと実感したそうです。
そして、店長となった坂口さんは、わんだん邸では小学生や中学生の子供も
ボランティアスタッフとして積極的に受け入れることにしたそうです。
ちなみに関東の動物愛護施設の多くは、事故や怪我などの心配があることから、
高校生未満の子供のボランティアは受け入れていないそうです。
わんだん邸でも子供たちが保護犬と接する上で事故が起きないよう、
細心の注意を払っていて、まず保護者の了解をしっかりと取って、
子供たちには主にケージのお掃除や小型犬と遊んだり、
おやつをあげる係などをお願いしているそうです。
子供と接することは、保護犬にとっても多くのメリットがあるようです。
心からの愛情でまた人を信じてくれる
保護犬の、特に野犬などは捕獲されて保護施設に収容されている間、
大人としか接する機会がありません。そのため、初めて子供を見た時にパニックを起こすこともあるそうです。
シェルターに来た保護犬を早い段階から子供たちと触れ合わせると、
苦手意識もなくなり、譲渡時にも、安心して子供のいるご家庭に送り出すことができるのです。
他県で放浪していた元野犬、ブリーダー崩壊現場からレスキューされた犬、
飼い主さんから飼育放棄された犬など、さまざまな事情を抱えた犬たちです。
最初は人に慣れなかった保護犬でも、スタッフや訪れるお客様の心からの愛情を受けるうちに、
段々と心を開いてくれるそうです。
2021年は、コロナ禍で制限された活動でしたが、
レスキューした保護犬は33頭、新しい飼い主さんが見つかった子たちは30頭でした。
今後もっと多くの人に保護犬と実際に触れ合ってもらい
魅力を感じてもらって幸せになれるワンちゃんが増えていくことを祈っています。
http://dcproject-s.org/
http://wandantei.amebaownd.com/