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はじめに
今の日本には、自分たちの利益のためだけに、平気で人を騙す人がいます。
近年のペットの事業者による動物虐待事件からお分かりになるように、
良心をもたない人間と、残虐な行為を楽しむ人間が確実に存在しています。
街に並ぶペットショップの裏側で、何が起こっているのか、犬が好きな方々には真実を知って欲しいと思い、わかりやすく記事にまとめました。途中で読むのをやめてしまいたくなるほど苦しい現実ですが、
どうか最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
動物をお金で買うということ
ペットショップのショーケースに、小さい子犬・かわいい子猫が並ぶ「展示販売」の裏側で、何が起こっているのか。
ペットショックは、健全な商売であるかのように、事業者はお金さえあれば広告代理店をうまく利用し、
人々のイメージを操ることができます。
この異常さに気づいて欲しいです。
どうか騙されないでください。
せめて犬猫が好きな皆さんには、ペットビジネスの闇に気づいて欲しいんです。
犬や猫たちの苦しみと悲劇を終わらせるため、
ペットショップの「生体展示販売」から、「動物をお金で買わない」という選択をしてください。

殺処分の負のサイクル
↓
悪徳ブリーダーが儲かる
↓
新たに子犬を生産するためにたくさんの成犬が傷つく
↓
子供を産めなくなった犬は殺処分される
ペットショップで犬を買うということは、このサイクルに間接的に加担してしまうことになります。この異常な生体販売が今の日本では、当たり前なのです。一刻も早く、この恐ろしい生体販売がなくなることを心から願っています。
ペットショップの裏側、実態
長野県のとある市で、犬の繁殖と販売をしている事業者が、犬たちを狭いケージに閉じ込めて、
約1000匹を飼育し、約30年もの間営業していました。
犬の個体識別は、年齢も不明なほど適当だったようです。
前は、2000匹程度いたようですが、次々に死んで1000匹になったと思われます。
それだけの犬たちを、オーナーと社員1人、数名のアルバイトで世話をしていました。
もちろん、世話は行き届かず、ほぼ虐待状態です。犬の状態は悪く、頻繁に亡くなっています。
死体は産業廃棄物として、糞尿などの他のゴミと一緒に捨てられていました。
犬はゴミでもモノでもありません。
生きてるんです。心があるんです。痛みを感じるんです。
なぜそんな当たり前なことがわからない人間が存在するのか。
この真実を知った時、私は言葉が出ませんでした。
利益のためだけの違法手術
ケージは上の段には手も届かないほど、高く積み上げられていました。
世話が行き届かないため糞尿がケージの受け皿から溢れ、上段から下にいる犬のケージに垂れ流れていたそうです。
床面の衛生面は最悪で、犬の足裏はぐちゃぐちゃに腫れあがっていたそうです。
成犬はかなり狭いケージに収容されていることも多く、1つのケージに約3匹を飼育し、
犬は交配と出産時以外、ケージから出してもらえることは、ありませんでした。
そして、犬の出産が近づくと、獣医師免許を持たないオーナーは、自ら犬の手足を縛り付け、
麻酔なしで帝王切開を行っていました。
手術器具は消毒すらしていませんでした。
傷口が悪化しても治癒しなかったり、縫った傷口が開いて、内臓が出てしまい、
亡くなった犬もいたようです。
くっつかなくて縫い直すこともあり、出産時、前回の傷が治っていないことも度々あったと証言しています。
オーナーは、「犬は痛みに強いから大丈夫」だと言っていたそうです。
もちろんそんなことはありません。
犬は鳴き叫んで痛がり、痛みに耐えきれず、失神する犬もいたそうです。
出産のほとんどが、この恐ろしい帝王切開によるもので、ほぼ毎日、1〜4回は手術していたようです。
取扱い犬種は、ポメラニアン、パグ、トイプードル、マルチーズ、パピヨン、柴犬、フレンチブルドッグが人気のため、
約200匹保有していました。フレンチブルドックは帝王切開でしか出産できません。
利益のために医療費をかけず、多くの手術を自ら行っていたと思われます。
明らかに動物虐待です。絶対に許してはいけません。
犬の飼育状況
給水ボトルの飲み口は、なめる部分が錆びていたり、水が出てこなくなり、中の水が減っていないこともありました。
また、ペットボトルの内側には緑の苔が生えていました。山にある施設の世話は数日おきで、飲み水を切らすことも多く、
脱水で死亡する事も珍しくなかったようです。犬同士が激しくケンカすることもあり、ケガをしても治療を受けさせず、
毎日のように死んでいたにも関わらず、気にも止めませんでした。
そのため、長生きすることが少なく、異常に寿命が短かったようです。
熱中症で死亡する犬も多く、ウジやハエは常に湧いていました。犬は全体的にやせ細っていて、栄養状態が悪く、
爪は異常にのび、毛の長い種類の犬のは毛玉に覆われ、足裏には糞尿が付着していました。
シャンプー、毛刈り、爪切りなどののお手入れは、出荷前の子犬と出産時の母犬のみで、
その他は一切手入れされることはありません。
近親交配のせいで、奇形や、生まれつき関節の悪い犬、先天性疾患の犬が多く、それでも平気で繁殖に使っていました。
繁殖引退犬や、繁殖に適さない犬も保有していましたが、不妊手術はしていませんでした。
繁殖は引退年齢に関係なく、とにかく産めなくなるまで産ませます。
犬のことなんて考えていません。
全てお金のためでした。
また山の施設には、上水道はなく清潔な水は確保されていませんでした。
子犬生産工場
この事業者が、今まで小犬生産工場のように次から次へと産ませていた子犬は、
ペットオークションを経由して、毎週のように出品されていました。
以前から、繁殖に使えなくなった犬を、オークションに一緒に連れて行くと引き取ってくれたといいます。
犬がどこへ行くのかはわからないが、オークション事業者が運営する収容施設や、
繋がりのある動物保護団体で「保護犬」という名目で一般市民に譲渡していたと思われます。
状態の悪い犬たちの姿が表に出れば、健全を訴える業界のイメージがさらに悪くなり、
今後、規制が強化されていくことを恐れての行動だと考えられます。
これが、今の日本のペットショップの裏側であり、実態です。
このような事業者の手助けをするような悪質な保護団体も存在します。
優良な保護団体と悪質な保護団体を見分けることは難しいです。
私自身の記事で、信頼できる優良な保護団体について詳しく解説していますので
そちらも併せてご覧いただければなと思います。
さいごに
この悲劇を一刻もはやく終わらせるためにペットショップの
「生体展示販売」から、「動物をお金で買わない」という選択をして欲しいです。
「営業の自由」の下に、事業者の権利が守られている以上、「生体展示販売をやめろ」とは言えません。
日本はまだまだ動物愛護の意識が低く、法改正や規制強化には、とても時間がかかります。
私たち消費者の、ペットショップの子犬や子猫を「買わない」という選択が、たくさんの犬や猫たちを救えるんです。
この異常なビジネスが、1日でも早く終わるように心から願っています。
